バレル研磨のコンパウンドの役割
コンパウンドは、バレル研磨の際に合わせて投入することで製品の精度を高める、前後の工程を省くことができるような機能をもっています。
コンパウンドの種類によってどの役割をもっているかが異なるため、コンパウンドの選定も最終的な仕上げに大きな影響を与えます。
製造品との相性や完成時の要望などによる選定が重要となります。
■洗浄
メディアや製造品を投入することで研磨の性能を高める効果があります。金属脱脂の目的などもあります。
■光沢
コンパウンド自体に光沢をもたせる薬品が含まれているケースもあります。
■防錆
水と金属を混ぜ合わせるバレル研磨の最中に、腐食しない目的の薬剤を含んでいるものです。
■クッション
製造品とメディアが直接ぶつかることで、摩擦研磨以上のダメージを受けることを防ぐ役割があります。
■粉末の分散
バレル研磨によって発生した製造品の粉末が再度付着することのないように除去・分散させます。分散させることで粉末は装置の集塵フィルターなどに集積されます。